(verified 2010 Apr. / EOS 4.3.0 / DCS-7120T-4S 03.01)
RPM による Extension
EOSには Extension による機能追加ができるが、一般的なRPMファイルを Extensionとしてインストールすることが可能である。逆に言えば Extension は SWIX フォーマットだけでなく RPM フォーマットにも対応している。もちろん SWIX 自体が RPM ベースであり、Arista のシステムあるいはEOSに対応した RPM を作成し、SWIX 化せず RPM のまま Extension として使っても良いが、EOS は Fedora 9 をベースとしているため、Fedora 9 に適合した RPM であればそのままインストールできる可能性もある。
(すべての RPM ファイルが無条件でインストールでき、正しく機能する保証はないので要注意。)
本稿では一般的な Fedora Core 9 用 fping コマンドのRPMである fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm ファイルをインストールする例を示す。Extension の管理などに関する詳細は Extensions を参照。
Extensionディレクトリにコピー
まず取得した RPM ファイルを Extension ディレクトリにコピーする。
例として利用した RPM ファイルは
rpm.pbone.net からダウンロードした。
ファイル名:fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm
MD5 checksum:82f07da4fe1f45c4a2dd13d6adbbbd0e
COPY コマンド
外部からファイルをコピーする方法は幾つかあるが、今回は USB メモリ経由で行った。下記のように EOSのCOPYコマンドで extension: ディレクトリ(最後のコロンが重要)にコピーする。
localhost#copy usb1:fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm extension:
localhost#
SHOW EXTENSIONS コマンド
この状態で、show extensionsコマンドで RPM ファイルの存在を確認することができる。
localhost#show extensions
Name Version/Release Status RPMs
------------------------------------------ ------------------------- ------ ----
fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm 2.4b2/8.fc9 A, NI 1
A: available | NA: not available | I: installed | NI: not installed | F: forced
localhost#
上記 Statusの項目はA(available)とNI(not installed)である点に注目。
実体
Extension ディレクトリの実体は /mnt/flash/.extensions/ 以下にある。以下のように bash からアクセスして確認することもできる。
[admin@localhost ~]$ ls /mnt/flash/.extensions/
fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm
[admin@localhost ~]$
インストール
EOS の extension コマンドによって RPM ファイルをシステムにインストールする。
localhost#extension fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm
localhost#
この状態で fping コマンドが bash shell から利用可能になる。
[admin@localhost ~]$ fping -C 5 -q xx.xx.xx.17 xx.xx.xx.18 xx.xx.xx.19
xx.xx.xx.17 : 0.45 0.42
xx.xx.xx.18 : 0.27 0.18
xx.xx.xx.19 : 0.21 0.21
[admin@localhost ~]$
rpmコマンドによってもfpingがインストールされたことが確認できる。
[admin@localhost ~]$ rpm -qa | grep fping
fping-2.4b2-8.fc9.i386
[admin@localhost ~]$
再び SHOW EXTENSIONS コマンドによって確認すると、
localhost#show extensions
Name Version/Release Status RPMs
------------------------------ ------------ ------------------------- ------ ----
fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm 2.4b2/8.fc9 A, I 1
A: available | NA: not available | I: installed | NI: not installed | F: forced
localhost#
上記Statusの項目が、NI(not installed)からI(installed)に変化したことがわかる。
恒久化
通常の SWIX による Extension と同様、恒久化は COPY コマンドによって行う。
COPY コマンド
下記の操作で現在インストールされている Extension が、再起動時に自動的にインストールされるようになる。
localhost#copy installed-extensions boot-extensions
localhost#
SHOW コマンド
show installed-extensions および show boot-extensions コマンドによって現在のそれぞれの設定が確認できる。
localhost#show installed-extensions
fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm
localhost#show boot-extensions
fping-2.4b2-8.fc9.i386.rpm
localhost#